国際相続対策(信託・遺言)
- 2012年04月16日
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多くの方は、信託とは、長者番付に載るような大富豪のみが使うものだと思っているかもしれません。確かに、ほとんど全ての大富豪はすでに信託を使っています。なぜなら信託の方が、資産の継続性、節税や保護の面で資産運用には効果的なツールだからです。しかし、信託は中小企業の社長にとっても十分にメリットがあるものです。
【信託のメリット】
1.秘匿性
公開義務がなく、プライバシーが守られます。
2.節税
継続企業として考えられるため、相続税がありません。そのため昔から非常に良い資産運用方法と考えられています。
3.継続性
信託は継続性があり、未来永劫存在し続けられます。受託者が人の場合、亡くなりますが、変更することができますし、法律事務所や銀行を受託者とすることができるため、信託資産が残る限り、受益者は信託の利益を未来永劫享受することができます。
4.絶縁性
信託資産は、受益者、受託者の個人的な債務状況から完全に絶縁されています。信託が富裕層に好かれる大きな理由として、債権者から完全に隔離、防衛することが可能だからです。つまり、たとえ、受託者や受益者が破産・破綻したとしても、信託の壁にしっかり囲まれている資産は全く影響されません。この特徴こそ、多くの年金や投資信託が信託を使って資産運用を行う理由です。
こうした信託のメリットを享受するためにも、早めに相続対策を立てておくことが非常に重要です。
香港の相続手続きにおいて、一般的には、遺言があるかにより手続きの複雑さ、費用が異なります。香港に資産のある方は、遺言を作成しておくことをお勧めします。